名所及び天然記念物
三 王 岩
所 在 地 岩手県下閉伊郡田老町字青砂里111番地
天然記念物指定の理由動物では有孔忠類、爬虫類が闊歩し、植物では被子植物が繁殖した忠世代最後の白亜紀前期時代の海底火山 活動により隆起し、その後海蝕により現在の状態になった男性的巨岩で、地質として宮古層群中の最下位の地層である羅賀層の磯岩と田野畑層下部の磯質砂岩が鮮明に露頭しており、附近の宮古層群基底の花 閃緑岩を不整合におおう露頭と共に地 質学的に貴重な岩であり、また磯の荒波にも耐え、津波被害を乗りこえてきた岩で、田老 町民の意気を鼓舞するシンボルとして長く保護・保存を図る必要がある
現 状
中海岸にある数多い奇岩景観の中にあって最も圧巻で、高さ50メートルの通称男岩と両側に女岩、太鼓岩が 寄 り添い、真下に立つとまさに圧倒されんばかりの壮観さがある。
周囲の赤松とよく調和し、散歩コースとして、また干潮時の磯遊びの絶好地として町民及び観光客が訪れ、天然芸術のすばらしさを鑑賞している。